街角の木漏れ日が美しい今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。
この日の教室では、福井県にある東尋坊の風景を描きました。
先生の水彩画のスケッチが元になっていて、9月末の日本海の風景だそうです。
遠くは曇天の空で、眼前の海は暗くなっています。
柱状節理と言われるように、海面から高い柱状の岩が何本も並んでいます。
先生は、秋から冬に向かう日本海の詩情のようなものが出せると良いと仰いましたが、描かれるお手本を見ているとだんだんと、目の前の岩と広がる海の暗さや寂しさ、さらには岩に当たる波音さえも聞こえるような絵になりました。
スケッチの端には日付が書かれていました。
昭和52年の秋だそうです。
先生の画歴が長いことを感じるとともに、黄墨会の歴史も感じることができました。