横浜を中心に活動している黄墨会の教室や作品、展覧会等の最新情報をご紹介しています。
季節外れの台風で大雨や強風が続きましたが、いかがお過ごしでしょうか。
この日の教室では、先日の總持寺でのスケッチを元に、先生がいくつかお手本を用意してくださいました。
先生のお手本を見てみると、同じ風景を見ていたはずなのに、自分が見ていたものとはまるで違う景色のようで、実際の風景を絵に描いてみるとはこういうことなのだなぁと感じました。
スケッチで大事なことは、印象に残る部分は強く描き、それ以外は弱く描くなど、写真とは違って強弱をつけて描けることのようです。
先生が描かれるお手本を見たあとに、大きな木々に囲まれた山門を描きました。
並べてみるといろいろと見えてくることがあり、構図やバランス、墨の濃淡など、いろいろと意見が飛び交いました。
気がつけば紫陽花の花も咲き始め、深緑の中に色とりどりの紫陽花が見られます。夏のような雲が出てきて、だんだんと春から夏へと季節が移り変わっていくのが感じられます。
さて、この日は教室を飛び出して、野外でのスケッチを行いました。
今回は、鶴見駅近くの總持寺を訪れました。
もともとは石川県の能登にあったお寺ですが、1911年にここ鶴見の地に移転されたそうです。その後、戦争などを乗り越え、今もひっそりと佇んでいるお寺です。
境内はとても広く、一つひとつの建物も大きく迫力があります。
木々に囲まれた三門を通り、いろいろな建物を見ながら進んでいき、皆それぞれの場所を決めてスケッチを行いました。
建物を描くのはなかなか難しいですが、それぞれが感じたものを描き留めることはなかなか楽しいものです。
境内には写経や坐禅の案内もあったので、日常の喧騒を離れて、ふと訪れてみたいものです。
季節の変わり目らしく、雨が降ると冬の終わりに戻ったような日もあれば、夏のような日差しの晴れの日もあります。寒暖差の大きい季節ですので、体調にはお気をつけください。
さて、この日の教室ではバラの花を描きました。
最近では、バラ園などでいろいろな種類のバラを見ることができ、色も大きさも多種多様です。低木に咲くバラもあれば、蔓に咲くバラもあります。
先生が描かれるお手本を見ていると、重なって出ている葉の部分は、一筆で濃墨から淡墨の葉が何枚か描かれ、奥行きが表現できました。
乾きかけた花の部分に水に近い淡墨を重ねると、すでに描かれた色に深みが出てきました。
先生は、花の部分は絵の具を使って墨彩画にしても良いと仰っていました。
近所の公園でも、あちこちでバラの香りが漂い始めました。
黄色やピンク、赤など、いろいろな色のバラを目にすることができます。
教室にも、一人ひとりの個性豊かなバラが咲きました。
5月頃の暖かい日もあれば、花曇りで寒さを感じる日もあり、春らしい陽気が続いています。
桜の花も満開を過ぎて、少しずつ葉桜になりつつあります。
この日の教室ではまず、「水仙」の花を描きました。
ギリシア神話で、青年ナルキッソスが池の水に映る自分の姿に見惚れ、気づいたら水仙に姿を変えたと言われているように、学名はNarcissusというそうです。
球根で育ち、水辺に咲いていることが多いのも、水仙という名前の由来に関係するのでしょう。
先生はまず花を描かれ、続いて直筆や側筆で葉を勢いよく描かれました。
実際には葉が密集していますが、あまり説明しすぎず、ところどころにできた余白を活かすことが大切だとわかりました。
冬から春にかけて、公園の片隅に水仙の花を見つけました。白や黄色、ピンクの水仙もありました。
まだまだ寒さを感じる頃でしたが、下を向いてたくましく咲き誇る姿はひたむきに春を待っているように思えました。
みなさんもぜひ、自分なりの春を見つけてみてください!
関東で桜が開花して1週間弱ですが、日当たりの良いところでは早くも5部咲きといったところでしょうか。
この日の教室には新しい方も来られましたので、まず「春蘭」を練習しました。
相田黄平先生の書かれた水墨画の本「墨絵全技法第1集」には春蘭のページがあり、それを見本にして二樹先生がお手本を描いてくださいました。お手本はさっと描かれ、あっという間に春蘭の花ができました。
墨を取り直すことなく一気に数本の葉を描くと、最初は濃かった葉が、数本目にはだんだんと薄い色の葉になってきて、墨の濃淡の美しさが広がります。
春蘭には 「控えめな美」、「飾らない心」、「気品」などの花言葉があるそうですが、ふと自生している春蘭を見ると、まさにその通りに思えます。
みなさんも、道端の春を探してみてください!
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ここ数日は暖かい日が続き、だんだんと桜の蕾も膨らんできて、花が開くまであとどのくらいだろうかと想像も膨らみます。
この日の教室では、伊豆の河津の景色を描きました。
河津といえば、2月に一足早く見ごろを迎える河津桜で有名な地ですが、河川敷の菜の花と濃い目のピンクがとても美しい光景です。
先生は、墨の濃淡だけで桜のピンク色を描かれました。
薄紅ならぬ薄墨ですが、墨が 薄すぎると全体的にぼんやりしてしまうので、背景の山や川を少し濃くして描かれていました。
いつかは描いてみたいと思う風景でしたので、いろいろと旅の話をしたりしながら皆で楽しく描きました。
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