編者の編み物68

黄墨会展も終わり一息といった頃ですが、教室ではさまざまな絵が描かれています。

この日の教室では、桂林の風景を描いてきた方が居られました。

桂林の風景は、相田黄平先生の水墨画テキストの中にもあり、古い木造船が漓江という大河を下っていく様子が描かれています。野菜や日用品などの荷物を運んでいるのでしょうか、4連にも5連にもなって、悠々と川を進んでいく姿が見られます。

生徒さんが、20年以上前に桂林に行かれた際の写真を見せてくださいました。

その時は舟下りをしたそうで、漓江を下る船から聳え立つ山々を見ると、まさしく水墨画の世界観が感じられたそうです。写真の中にも山の合間から霧が立ち昇り、幻想的な風景が広がっているものがありました。

相田二樹先生も桂林を訪れたことがあるそうで、写真を見ながらこんな感じだったなぁ、と懐かしそうに話が弾みました。