編者の編み物59

暦の上では、“芸術の秋”のはずですが、昼間は夏を思い起こさせるような暑い日が続くこの頃です。筆者は、新宿で開催されている森川翠水先生の教室の展覧会に行ってきました。

会場に入ると、所狭しと並べられた大作の数々が目に入りました。海外の市場やレストランの内部、高台から遠くを望んだ風景など、面白い視点で描かれたものばかりで、とても見応えがありました。実際に自分の足で場に赴き、感じたものを絵にしてみるというのは、絵にしたときに臨場感があり、見る者に伝える何かがあるのだなぁ、と刺激を受けました。同じ水墨画を描く者として、画歴や技量の差こそあれ、学ぶところが多くありました。

会場には森川先生もいらっしゃり、絵についてのお話を伺うことができました。

水墨画はいかに描かないか、余白を活かすかということはよく言われますが、みなさんの作品を拝見していると、その意味がわかるような気がしました。相田先生とも、よくお酒を飲んだりしていた話などもしてくださいました。

奥様がハーブティーを入れてくださったり、ハーブについてのお話をお聞きできたりと、思わず長居してしまいましたが、とても良い雰囲気の展覧会でした。

10月9日(火)まで、新宿ヒルトン東京B1にて開催されていますので、ぜひ足をお運びください。