編者の編み物31

秋も深まる中、黄墨会恒例のスケッチ旅行が行われました。

今回はまず、箱根スカイラインから富士山を望むビューポイントからスケッチを始めました。雲間から富士山が見え隠れする中、ちょっとした小山を上って富士山や芦ノ湖を描きました。うろこ雲が広がり、風が吹き渡る秋らしい天気の中、スケッチを楽しみました。

その足で十国峠へと移動し、ロープウェーで上へと向かい、山頂からの眺望を描きました。

遠くに見えるはずだった富士山は雲に隠れてしまい、辺りには曇天が広がっていましたが、一方には真鶴半島や湯河原の街並みと相模湾を望み、もう一方には伊豆半島や駿河湾まで見ることができました。かつては相模や駿河、下総など十の国がぐるりと見渡せたというだけあり、とても眺めの良い場所でした。

その後、箱根の山を下り、小田原城を訪れましたが、改修後ということもあり、大勢の人で賑わっていました。よく見てみると、お城の造りは複雑で、絵にするにはなかなか難しいものを感じました。

実際に足を運んでみて、風景や草花など、さまざまなものに出会うことができ、多くの題材を得ることができました。教室に戻り、作品の制作に励みたいものです。