編者の編み物26

季節が巡るのは早いもので、梅雨の只中ながら、夏の訪れを感じさせる陽気です。

すずらん教室のある生徒さんは、ジャーマンアイリスを描いて来られました。ちょっと前に、神代植物公園へ出かけて、季節の植物を見てきたそうです。

 

ちょっと変わった並びで咲いている姿が面白いと、写真を元に墨彩画にして来られました。

規律正しく、たくましく咲いている姿を見ると、強さすら感じさせます。

先生の手が入ると、また生き生きと、初夏の風を感じさせるような絵に仕上がりました。

先生が花の描き方をいくつか見せてくださりました。花をはっきりと細かく描くか、ぼんやりと印象的に描くかによっても、絵の雰囲気は変わってくるのですね。

よく見ると、花は紫だけでなく、黄色や青、ピンクなど、さまざまな色が混ざっています。

色が使われている中に、墨が効果的に使われることによって、絵が華やぐとともに、引き締まります。

季節の花などを描いてみると、その時だけの感動や想い出を絵にできるかもしれません。