編者の編み物12

昨日の教室では、オニユリを描いてきた生徒さんと、秋の高千穂を描いてきた生徒さんがいらっしゃいました。

毎日暑い日が続くと、この暑さはいつまで続くのだろうと思ったり、体調が不安定になったりと、水墨画の勉強どころではないと思ってしまうものです。

しかし、教室に来て仲間と顔を合わせ、それぞれの描いてきた絵を見ることで、励まし合ったり、学び合ったりすることができます。

オニユリは夏の時期に咲き、至るところで見ることができます。暑い夏の空の下に凛と咲くオ二ユリの花もそうですが、複雑に入り組んだ葉をどのように表現するかが難しかったと仰っていました。

秋の高千穂は、紅葉の中をボートで巡る絵で、涼やかな風情を感じられました。先生から、墨の濃淡で遠近感を出す方法を学ばれていました。

とは言うものの、暦の上では、既に立秋を迎えました。

今はうるさいほどに鳴いているニイニイゼミも、いつの間にかツクツクボウシの鳴き声へと変わっていき、気がつけば、晩夏を迎えることでしょう。

夏の花と秋の風景を見ることで、夏の暑さをひと時でも忘れることができましたが、日々の生活でも、季節の移り変わりを感じながら過ごし、小さな変化を絵に表現していきたいものです。