編者の編み物5

季節は巡り、今年も桜の便りが届く頃となりました。お花見シーズンのいうことで、今回は相田二樹先生の作品を紹介いたします。

当ホームページの作品紹介に、「枝垂れ桜」という作品がありますが、絵について先生に伺ったところ、これは実際の風景だそうです。

長野県松本市にある安養寺というお寺では、境内所狭しと、毎年枝垂れ桜が咲き誇るそうです。樹齢350年、500年と言われる枝垂れ桜の古木も2本あり、先生は、現地を訪れてスケッチをされたそうです。

作品を見ていると、500年という時の流れを見てきた枝垂れ桜の生命力と、優美さを感じます。満開の枝垂れ桜の中で、静かに響き渡る鐘楼の音も聴こえてきそうな雰囲気です。墨一色で描かれていますが、薄紅色にも見える気がします。

鐘楼の前には池が広がり、水面に映る枝垂れ桜や、散り際の桜も楽しめるそうです。

いよいよ春本番、全国各地にいろいろな種類の桜があり、時期や場所を変えて楽しめます。

みなさんもスケッチブックを片手に、つかの間の春を探してみてはいかがでしょうか・・