編者の編み物1

このホームページでは、現代水墨画教室 黄墨会についてもっと知っていただくために、「編者の編み物」と題して、教室でのふとしたできごとや、黄墨会の雰囲気を感じていただけるような物語を、編者である「私」が、不定期連載していきます。

記念すべき1話目は、教室での風景をお話しいたします。


棕櫚(シュロ)を描いてきた生徒さんですが、先日、とある美術館を訪れた際に、近くに植えてあったものがきれいだったので、描いてみたとのことでした。先生から、墨の濃淡や筆遣いをちょっと変えるだけで、棕櫚の雰囲気を水墨画らしく表現できるようになるなどのアドヴァイスを受けながら、学ばれていました。

ふとした日常の気づきに目を向けて、絵にしてみることは、慌ただしい世の中において、大切なことかもしれません。日々の生活で感じ取ったことを、自分なりに表現してみることで、教室で学んだことが活かされたり、新しい発見をしたりすることは多くあります。

教室で先生や仲間から得たことを振り返って、また絵にしてみれば、立派な作品となることでしょう。