編者の編み物39

先日の教室では、ケイトウを描きました。

ケイトウは、鶏のトサカを表していると言われるように、その色も形もトサカそのものに見えます。その面白い形を墨絵にしてみようとすると、描くのは難しいことに気づかされました。先生のお手本や写真を見てみると、こんもりとした花の立体感や入り組んだ花びらなどが複雑で、鑑賞するには飽きないものです。

いざ描いてみると、花の一房がアジサイのようになってしまったり、どれも似たような形の花になってしまったりしました。実際の形をよく思い浮かべながら、しかし見えるままではダメだということがわかりました。

6月頃から夏の終わりにかけて、いろいろなところで見られるケイトウ。

植物園などでは一年中楽しめますが、近所を歩いていてふと見かけたら、その色や形の不思議さに、しばし見入ってしまいそうです。